【1人の時間】確保できないとなぜこんなにもツラいの?
こんな感情になったことはありますか?
「最近忙しくて正直パニック」
「精神的に追い込まれている気がする」
「予定が毎日入っていて息が詰まりそう」
週に5日は会社に出勤して、休日は友達や恋人との予定が入っている。
こんな状況が続くと、どんどん辛くなってくる。
でも誘いを断ることが出来ない。
みんな仕事終わりや休日にも予定を入れて、暇があれば自ら予定を入れている。
暇な時間は嫌だと口を揃えて言うのに、なぜ自分にはそれが出来ないのか。
こうやって悩んだことはありませんか?
実は、私もそういったことが多く、
最近では、友達との予定と恋人との予定を1日ずつ休日に入れるようなことが毎週続いていました。
ふとした時にとんでもなく辛くなってしまい、
「今週は予定を入れないでおこう」と決意したのですが、
友達からの誘いの連絡が入りました。
その瞬間、何かがプツッと切れたようにパニックになり涙が止まらなくなりました。
極端ですが、
「もう誰にも会いたくない。」
「みんなと縁を切ってしまいたい。」
とまで頭をよぎりました。
そこで、流石にこれは異常だ。と気付き、その原因を探し始めました。
今までは、
「私は一人の時間も必要なタイプ」程度でしか考えていませんでした。
もしかしてHSPかもしれません
「HSP」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)の略で、
「非常に感受性が強く敏感な気質を持った人」という意味です。
これは、病気では無くあくまでその人の「気質」であり、
例えば精神科にかかったからといって診断してもらえるものではありません。
このHSPの特徴として、「一人の時間で回復する」と言うところがあります。
周りの友達は、何かツラいことがあった時には
「話を聞いてほしい」
「パーっと飲みに行こう」
「一人で居たくない」
なんて言う人が多くありませんか?
ツラいことや疲れた時こそ、友達と楽しい時間を過ごしたい。と考える人が多いようです。
しかし、HSPの方は人といる時間は無意識にたくさんの神経を使い精神的にも体力的にも人一倍労力をつかいます。
「ツラいことがあった時や、疲れている時は一人になって回復する」ことを好むのがHSPです。
他にも、たくさんの特徴があります。
HSPの気質があるかどうか、簡単な診断を用意しました。
ぜひ、試してみてください。
当てはまるものに「はい」
当てはまらないものに「いいえ」
「はい」が12個以上の方は、HSPの可能性が高いでしょう。
※「はい」が少なくても、一つに対する影響が強い方はHSPの気質があるとも言えます。
□自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づく方だ
□他人の気分に左右されやすい
□痛みにとても敏感である
□忙しい日々が続くと、ベットや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所に引き篭もりたくなる
□カフェインに敏感に反応する
□明るい光や強い匂い、ザラザラした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
□豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
□騒音に悩まされやすい
□美術や音楽に深く心動かされる
□とても良心的である
□すぐにびっくりする
□短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
□人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかをすぐに気づく
□一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
□ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気を付ける
□暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
□あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
□空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
□生活に変化があると混乱する
□デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
□動揺するような状況を避けることを普段の生活で最優先している
□仕事をする時、競争させられたり観察されていると緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
□子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
以上です。
いかがでしたか?
ちなみに私は15個でした。
しかし、HSPは病気ではありません。
誰かに診断してもらうことができないのです。
ですが、この診断を見ても分かる通り、HSP気質の方はとても繊細で感受性が豊かです。
日頃の生活で、「ちょっと生きづらいなぁ」と思うことが多いのではないでしょうか。
・なぜ私はちょっとしたことでこんなに悩むのだろうか。
・複数のことをこなしたり、競争心を持てないのだろうか。
・毎日の予定がなぜこんなにツラいんだろう。
・音がうるさくて仕事に集中できない。
・暗いニュースを見ただけなのに何日も引きずってしまう。
「なんて私は弱いんだろう」
自分がHSP気質だから。
そうやって理由が出来るだけで、少し気持ちが楽になりませんか?
まとめ
HSPは決して悪いことではありません。
気質です。
個性なのです。
確かに、これが分かったからといって明日から楽に生きられる訳ではありませんが、
例えば、
仕事を選ぶ一つの参考材料になったり、
予定の組み方を考えてみたり、
自分の苦手を意識的に遠ざけることが出来るようになります。
「上手に付き合っていく」と言うのは簡単ではありませんが、日々の生活で少しずつ模索していくことで精神的な負荷を少しでも減らすことができたらとても気分が楽になります。
生きづらいのはあなたのせいではありません。